Bar GRANT



あのときは必死の形相で、すごい顔だと思ったけど。



なんだ、よく見るとかわいいじゃないか、なんて思ったりして。



ありがとう、最前列の女の子。



これからもよろしく。







―…俺を目覚めさせてくれた1本のDVDは、実在したのかさえ、わからない。



きっとあの場所に行けば、バーは今でも佇んでいる。



だけど俺はもう、あの扉を開けることはないだろう。




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