Bar GRANT



そんな、あり得もしない想像なんて時間の無駄だ。



でも彼女たちの会話から、そのバーには何らかの力があるらしい。



今でいう、パワースポット的な場所だろうか。



真実か、迷信か。



いずれにしても、少々へこみ気味の俺には興味深い話題には違いない。



そのバーのことを、知りたいと思った。



俺は残りのコーヒーをすすると、席を立って彼女たちのテーブルへ向かった。



「…あのー、そのバーって、どこにあるんですか」




< 24 / 224 >

この作品をシェア

pagetop