Bar GRANT




「そんなに有名なんですか」



と聞くと、金髪が隣の空いている椅子をポンポンと叩いて、



「座りなよ」



と言った。



明らかに俺のほうが年上だが、完全に格下扱いだ。



まあ、教えてもらうという立場上、間違ってはいないが。



「…失礼します」



俺はペコリと頭を下げて、輪に加わった。




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