愛しの black panther
「アイツはただ″アッシュ″を守ってたんじゃねー…お前の為に″アッシュ″を守ってたんだ…だからこれからも俺達はアイツの意志と共に有り続ける」
「″アッシュ″が強くなったのは仁が居たからだよ?だから俺たちはこれからも君を守る…例え″アッシュ″の姫じゃなくても」
そう言って、2人は真剣な眼差しをあたしに向けた。
″アッシュ″の面々もそれぞれに頷いていた。
「ふぇっ…ありが…とっ…あたし…ア、″アッシュ″も…大好き…だよっ」
「ちっ、泣くなめんどくせー…とっとアイツんとこ戻れ」
「くすっ、素直じゃないね龍也は!嬉しいくせに」
「な、んなわけねぇだろ!誰が嬉しいなんて…ふんっ」
ぷいっと、子供のようにそっぽを向いた龍也が、何だか可愛く見えた。