愛しの black panther
「ヤってた?」
にやにやしながら、優斗があたし達に視線を送る。
「へっ?ち、ちち違っ…な、何もしてないし!ねっ豪?」
豪は、あたしをじっと見つめた後、泰治をギロリと睨みつけた。
「……ちっ…」
舌打ち?
「ヒッ…あ…お、オレ用事があったんだわっ!」
すくっと立ち上がった泰治は、「じゃっ!」と風のように消えていった。
「あ!おお俺も」
慌てて後を追う優斗。
「じゃあ…俺も?」
と自分を指差し首を傾げて、翔太は部屋を出て行った。
「え…みんな?」
キョトンとするあたしを引き寄せる豪。