愛しの black panther
「ちょっ…やめてよ豪!」
「…ふん…」
なぜ?総長様は機嫌がよろしくないようです。
「豪?ごーう君♪…どうしたのかなぁ?」
そっぽを向いてしまった豪にすり寄って、あたしは顔を覗き込んでみた。
何やら拗ねモードの黒豹。
唇尖らしちゃってる?!
何?ちょっと可愛いんですけどー!!
たまらなくなったあたしは、豪のほっぺをツンツンとつついてみた。
「豪くん?どうしたのー何で拗ねちゃったのかなぁ?」
「……海斗ばっか見てんなよ」
「はっ?」
こっ、これは?!
まさかの…嫉妬…ジェラシーってやつですか?!
「俺だけ見てろよ…」
漆黒の瞳をあたしに向ける豪。