愛しの black panther
あたしの不安を感じとったのか、豪は"ほら"と鍵をガチャンと閉めてみせた。
「なっ?」
と優しく笑った彼に安堵して、あたしはシャワーを借りるべくドアを開けた。
「ゆっくりすればいい…あとそこら辺の物は勝手に使っていいから」
そう言ってあたしを中に押し入れると、豪はバタンとドアを閉めた。
ガチャンとと鍵を閉め、備え付けてある鏡に目をやる。
「はぁーっ…酷い顔…」
こんな姿を沢山の人にさらしていたのかと思うと、情けなくなった。