愛しの black panther
―――…
――…
「すいませんでした!!…自分がついていながら…あやめさんを…」
溜まり場で、悔しげな表情で豪に頭を下げる琢磨。
「もういい頭上げろ琢磨…」
「油断しました…あやめさん友達も一緒でしたし」
「それに…最近は周りで目立った動きもなかったしね」
パソコンの前で、海斗が難しい顔で腕組みをする。
「お前1人に任せた俺の落ち度だ…油断したのは皆同じ…」
「本当にすいません」
くそっ…と琢磨は拳を握り締め、怒りを露わにする。
そんな琢磨の肩にポンと手をやった泰治。
「皆…気持ちは同じだ…行こうぜ俺達の姫さんを取り返しに」