愛しの black panther
「未歩…許してくれるのかこんな俺を…もう泣かせたりしない…だから、俺の傍でずっと笑っていてくれるか?」
「うん」と、頷いた未歩はとても幸せそうで、あたしはジンと胸が熱くなった。
「どうでもいいけどいちゃいちゃすんならよそ行けよ!ったくどいつもこいつも…だぁーっ、何なんだよコレ?!
さっきまでの緊迫感はどこいっちまったんだよー!ワケわかんね…」
ぶつくさと文句を言う翔太。
「うーん…終わり良ければ全て良し!ってとこかな?まぁ良かったでしょ丸くおさまって」
「良かねぇよっ!大体なんで俺達は何も知らされて無かったんだよ!!」
泰治が海斗に詰め寄る。
「まぁまぁ、落ち着いて…」
「落ち着いてなんてられっかよー!」
「…湯気でてそうな勢いだよね」
耳元で囁いたあたしに、豪はくっと口角をあげ「ふっ」と笑った。