愛しの black panther

「あのっ…あたし…あなたの彼女になんてなれません!」



豪の目を真っ直ぐ見てそう伝えた。



「…………」



なのに豪は無言で、あの射抜くような眼差しをあたしに向ける。



「なれませ…「駄目だもう決めたから…例えお前に男が居ようが関係ねぇ」



「そんなのって…」



「お前は絶対に俺を好きになる…いや…なれよ…あやめ…」



「………」



耳元で囁いた言葉は、最後は酷く切なくてあたしは何も言えなかった。
< 22 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop