愛しの black panther
なんて強引な…心の中でため息を吐いた。
この強引さはあの人には無かった…
だけど…強引に求められるのも悪くないかも…と、少しでも思ってしまった自分に苛立つ。
そんなあやめの心の中に、少しずつ豪は入り込んでいく。
「とりあえずよろしくな♪んーでも珍しいな豪が女連れてくるなんてよぉ」
「こいつは特別だ…」
特別…何故あたしが特別なんだろうか?
小首を傾げ考えているあたしを見て、豪が口を開く。
「お前が俺を知らなくても、俺はお前を知って…」
言いかけた時だった、"バンッ"と勢いよくドアが開いた。