愛しの black panther
乱暴に開かれたドアから入ってきた男。
彼は皆の注目を浴びポリポリと頭をかいた。
「あらら…何だか注目の的なんですけど?」
「翔太!…お前むちゃしやがってバカがマジ心配したってぇの」
優斗は翔太に飛びつき頭を抱えて、ぐりぐりとしていた。
「だぁっ…いってぇな!悪かったよ」
「ちゃんと今度からは連絡入れろよ!わかったか?!」
「わかったよ…ったくいてぇっつうの!俺は怪我人だいたわれよ…ったくよぉ」
ぶつぶつと呟き頭を撫でる翔太。
じっと見ていると翔太も視線を感じたのか、「んっ?」とあたしの方を向いた。