愛しの black panther
翔太は優斗の肩をガシッと掴むと、思い切り揺さぶりながら言った。
「豪はどうしちまったんだぁー?!」
「わぁっ…知らねえよっ…やめろバカ」
涼しげな笑みを浮かべた海斗が、後ろからすっと出てきて2人の間に入った。
「黒豹が獲物のウサギちゃんを仕留めたってとこ…かな?」
「はっ?なんだそれ…」
「探し求めた獲物ですよ…ねっ…豪」
「ウサギか…」
豪は"んっ?"と首を傾げるあたしに目をやり「だなっ」と微笑んだ。