愛しの black panther

「ははっ…だから言ったろう?翔太は大丈夫だってな」



「本当ですね」



目の前で話す2人をじっと見ていた。



あたしの腕を掴んだままの彼は、背が高くて綺麗な顔立ちをしていた。



もう1人の彼は、身長が165cmのあたしと殆どかわらない。



茶髪の可愛らしい感じの男の子だ。



「…総…長……?」



「ぬあっ…びっくりしたぁ…なんスかこの女?」



びしょ濡れで、髪も服も顔もぐしゃぐしゃなあたしを、その彼は怪訝な表情で見て言った。
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