愛しの black panther
学校では感じないが、迎えの車が待つ公園まで行く間はいつもだった。
あの視線を感じるのは…
多分…気のせいじゃない誰かに見られている。
「何なのよ一体…」
正体も目的も解らない、ただ視線だけ感じる日々が続く。
しかし豪にはまだ言ってはいなかった。
いつ言おうかと、迷っているうちにタイミングを逃してしまう。
万が一気のせいだったら?自意識過剰なんて思われるのもイヤだし…
そんな事ばかり考えてしまって言えずにいた。