愛しの black panther

「あやめ!何してる」



豪に呼ばれはっと我に返ると、其処に先程までいた女の子の姿は無かった。



「あ…れ…?さっきの…」



「あぁ…あいつは昔のツレだ」



「そう…」



昔の…彼女?あたしは何も聞けず、ただ微笑んだだけだった。



正直ショックだった…自分にだけ向けられる笑顔が、あの子にも向けられていたことが。



解ってる…これはただの"やきもち"だ。



知らず知らずのうちに、豪の事を好きになっていたのだろうか?



あの人への思いも残したままで…
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