愛しの black panther
次の日も次の日も、彼女は現れた。
そしてあの視線も変わらぬまま…
───…
──…
「ねぇ泰治…豪って女の子の友達も多いの?」
「はっ?何でんなこと聞くんだよ」
「最近ね女の子が来るの…迎えの公園に」
「でっ…豪は何てった?」
「昔のツレだって…だから女の子の友達もいるのかなぁって」
「まぁ…あいつも男だからなっ…なんだよやきもちか?そんだけ豪の事好きだってことだよな?」
ニヒヒと笑って肘であたしをつっつく。
泰治になんて聞くんじゃなかったと、後悔したあたしだった。