愛しの black panther
「女装はねぇ…君を豪の傍から離しやすくする為」
「豪の傍からあたしを離しやすくって…」
「事実…あやめさんは離れただろ?女と仲良くしてりゃ嫉妬する…それを狙ったってワケ」
「べっ別に嫉妬なんて…」
「素直じゃねぇなぁ…」
ボソッと呟く龍也を軽く睨む、そしてふと豪の言葉を思い出した。
「ちょっと待って、豪はあなたを"昔のツレ"だって言ったわ…住んでる所も違うのに何故?」
ふぅーっとため息を吐いた葵は、チラリと龍也に目をやりあたしに視線を合わせた。
そして、少し緊張気味にゆっくりと話し出した。