2つの赤い糸
あー
なんでこんなイライラするんだ俺わ。
俺は屋上へと向かった。
「あ~、やっぱり屋上はいいな」
俺は屋上につくと仰向けに寝転んだ。
「はあー…」
やっぱり俺はあいつの事になるとすぐイライラしちまう。
本当は俺だけを見てほしいんだけどな…
ガチャ
屋上のドアが開く音がした。
誰だ?
「あー!やっぱりここにいたー」
「お前か…」
入ってきたのは陽菜だった。
「お前か…とわなによ!心配してきたんだから」
「ハイハイ。すみません」
「分かればよろしい」
得意げに陽菜は笑ってみせる。
「ところでなんで俺がここにいるッてわかったんだ?」
「だって小さい頃から高いとこ好きだったじゃない」
陽菜は俺の隣に座った。
「そうだったか?」
「そうだったよ」
俺はあんまり覚えてない。
確かに高いとこは好きだけど。