2つの赤い糸

変化



入学式から数ヶ月がたった。

あれから私達は諒君も増え、4人でいることが多くなった。

なんでか三人とも少しピリピリしてる感じがする。

いつもはなかいいんだけど。

「今日も三人とも部活?」

「うん、そうだよ」
昼休み。

そらがハムサンドを食べながら答えてくれる。

そう。
三人共部活を始めたのだ。

そらと直樹はバスケ部。
諒君はサッカー部。

だから私は最近三人が終わるまで待ってるんだけど…

暇なんだよね。

「陽菜ちゃんも部活始めたら?」

部活かあ…
部活なんて考えたことなかったなあ。

「そおいやあ、バスケ部のマネージャー募集してたぞ」

直樹がクリームパンの袋を開けながらゆった。

「マネージャーかあ…」

どうせ暇だし…
やってみようかな。

「うん、やってみる」

「じゃあ、今日体育館にこい。顧問にゆってやるから」

「わかった。ありがとう、直樹」

「お…おう」

直樹は照れ臭そうにゆった。

「いいなあー、俺のとこのマネージャーきて欲しかったなあ」
「お前のとこはもういるだろ」
そうなんだよね。
諒君のとこはマネージャーの取り合いだったらしいし…

「ちぇっ…いいなあ」

諒君はまだブーブーゆっていた。
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