2つの赤い糸
「おっ!きたのか」
私に気づいた直樹が私に近づいてきた。
「ピン、かわいいね」
私はイチゴマークがついているピンを見て笑ってしまった。
だって似合わないんだもん
かわいいけど…
「…ッ!これはだなあ、ピンがなかったから妹のピンもらっただけだよ!」
直樹、顔真っ赤。
「笑うな!」
私がクスクス笑ってると顔を引っ張られた。
「いひゃいッてば、わかった。ごめんって」
「よろしい」
そうゆって直樹は私のほっぺを離してくれた。
「あー!!直樹、また陽菜ッちをイジメてたでしょー」
練習が一段落したそらは私たちに気づいてこっちにきた。
「イジメてねーよ」
直樹とそらが揃うとキャーキャー女の子達がざわめいている。
すごい人気…
「顧問のとこに連れて行ってやるからさっさと靴脱げ」
「あっ…うん」
私は靴をぬぎ、体育館へと入っていった。