2つの赤い糸


まさか…
ほんとにヤキモチなのかな?

「ハハッ直樹顔真っ赤だあー」
「うるせー!赤くなんかねぇよ!!」

フフッ

こんな直樹もいいかも

「お前!!なに笑ってんだよ」

「いひゃいー」

直樹に顔をつねられる。

「直樹!陽菜っちがかわいそうでしょ!」


「こいつが笑うからだろ」

「ダメだよ。陽菜っちをいじめちゃあ」

そらは私をヨシヨシしてくれる。

やっぱりそらは優しいなあ。


「お前なあ…!…もういい。俺は先帰る」

スタスタと私達の前を歩きだした。

「待ってよー直樹」

私は直樹の腕をつかんだ。

「先々いかないでよ」

「ちっ…しょうがねぇな…」

そういいながらもなんだか嬉しそう。

「やっぱり直樹は陽菜っちに甘いね」

ニコニコしながらそらがゆった。
「うるせー」
そんなやりとりをしていたら家についた。

「じゃあ、また明日」

そうゆって
私は家に入った。
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