2つの赤い糸

そんな事を考えている間に俺の家についた。

「ただいま」

「おかえり、お兄ちゃん」
家に入るなり妹が俺に飛びついてきた。

俺の妹はいま五歳。
茉莉ってゆって
もう、すっげーかわいいんだ。

「あら、おかえり」

リビングから母さんの声が聞こえた。

「今日ねー、茉莉の大好きなハンバーグなんだよー」

「そっか、そりゃあ良かったな」

俺は茉莉の頭をヨシヨシしてやると自分の部屋に上がっていった。

「はあー…」

部屋に入るなり俺は自分のベットに倒れこむ。


目をつぶると
いつもあいつの顔が思い浮かぶ

どうすりゃあいつを俺の物にできるんだ?

とにかくそらをどうにかするしかないな

多分あいつも陽菜の事好きだと思うから…


< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop