KAIRI
車から降りるとなつかしい校舎があった



「10年振りだけど豪華さはちっとも変わってねぇな」


さて…りんはどこにいるんだろう


「しっかしでかいなぁー」


荷物を事務室の人が寮まで運んでくれるということだったから荷物を預けて校長室に向かう

学園の地図を見ながら校長室に向かうけど、広すぎて迷ってしまった



「あれ? こっちのはず…」


いくらさがしても見つからない

はぁ…何なんだよっまったく…



「なぁ」


不意に声をかけられた

そこには金髪の男(ネクタイの色は同じだから同学年)の男が立っていた

ヤンキーか!

ヤンキーなのか!?


「お前、見かけねーツラだな。転入生か?」

「あぁ」

ツラって…ほんとにヤンキー?

「けど道に迷ったみたいだな」

「あーそうなんだ。校長室に行きたいんだけど広くてわかんなくなってさ」

「なら俺が案内してやるよ、こっちだ」

えー!?ヤンキーなのに?

ヤンキーのくせに案外良い奴なのかもしれない

「サンキュ」

こっちだとその男は案内してくれる


「俺は龍(リュウ)だ。龍って呼んでくれ。お前は?」

「俺は魁利」


龍は魁利ってすげー名前って言ってクスッと笑った

ヤンキーなのに笑った!!

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