KAIRI
今委員長の顔が一瞬―――



気のせいか?



「…他にはありませんか?」



「お化け屋敷でいいと思うー!」



「…では1-Sのクラス出店はお化け屋敷に決定します」




やっぱり委員長おかしい気がする



「魁利、お化け屋敷でよかったのか?」



「んー。つーかお化け屋敷って何? 何をするんだ?」



お前お化け屋敷もしらねーのか?と龍はため息交じりで言った



アメリカにいたもん! 知らないもん



「お化け屋敷っていうのはなー」



「お化けになって皆を驚かせるんですのよ」



龍より先に教えてくれたのは学年一の秀才、吉本奈菜(ヨシモト ナナ)



「ちょっ俺が…!」



「お化けってアレか? ドラキュラとかそんなやつか?」



「そうですわね、そんな感じです」



へーそうなのか



なかなか面白そうじゃないか!



「でも衣装とかどうしましょう」

「そこはいくらでも賭けよう。こった方が面白い」



そうだったここはお金持ち学校だった



「じゃあお化け屋敷で費用は気にせずということで。では準備にとりかかりましょう」



「じゃあ解散!」



担任の解散の声がかかり皆がゾロゾロ動き出す



俺もつられて廊下へと出て歩き出した



とりあえず皆についていこう


< 32 / 64 >

この作品をシェア

pagetop