KAIRI

「本当ね。桜花、泉行きましょう」



俺のことを野蛮と言った2人はスタスタ歩いて行く



本当ねって俺はちゃんと謝ったんだけど



「あら、行っちゃったわ。では崇堂さん、ごきげんよう」



2人の後を追うように優雅に歩いて行った



ぶつかった子はまだこっちをジーっと見て動こうとしない



どうしたのかな?



痛むのかな・・・?



「えっと・・・怪我とかしてない?」



「はい。あのっ・・・」



「ん? どうしたの?」



少しためらってから女の子言った



「私、風上桜花(カザカミ オウカ)と申します。星よみの会の時にお茶会をするんです。それで・・・これ」



何かカードみたいなやつを渡された



中を見てみるとお茶会の招待状だった



「俺に?」



桜花ちゃんはこくんと頷いた



「ありがとう」



「桜花ー? いくわよっ」



あっ呼んでる
< 36 / 64 >

この作品をシェア

pagetop