KAIRI

教室に入ると担任が俺と龍に気付いた


「おー来たか! 皆、こいつが今日から1-Sの仲間だ」


「龍この先生何? テンションたかくねーか?」


「しゃーねーんだ、いつものことだから」



「何コソコソ喋ってんだお前ら、さっさと自己紹介しろ。龍はてめー遅刻だろうが」



「あぁ? 魁利連れてきてやっただろうが!」



「あーあーあー聞こえませーん」



「アホか!」


あははっおもしれー



「おい崇堂、笑ってないで自己紹介しなさいっ」



そうだった


俺は教卓のところに立った


「はじめまして、崇堂魁利です。よろしく」


「崇堂はアメリカから来たから色々教えてやってくれよー? 崇堂の席はー…中山のとなりー」


担任(中西草)が指をさしたところを見た


……いた


りん…変わってない



なんて言おうか、りんって中山隣って言うんだとか考えながら席についた



「えっと、はじめまして。よろしくね」



「始めましてじゃないよ。君は僕を知ってる」



「え?」
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