花は時に牙で噛む【停滞中】

席に着くと、メニューを開き好きな物を選ばせてくれる優希。


真実ちゃんと恭花ちゃんは早々に決めたものの、優柔不断なあたしはまだ決められず、呆れた優希が勝手にカフェラテを注文した。




「紹介するね、真実ちゃんに恭花ちゃん。中学からのお友達なの」



真実ちゃんと恭花ちゃんは順番に頭を下げて挨拶をする。



「でね、こっちが優希。」



お見合いをするかのように次々に紹介する自分があまりにも面白く見えて自分で笑えてきた。


それを見た優希は、何とも痛い目をあたしを見ていた事は気付いていない事にした。



「あの、芽々から同棲してるって聞いたんですけど、同棲ってどんな感じ何ですか?」



興奮気味に言う真実ちゃん。

実は真実ちゃんも彼氏さんに同棲の話をされたらしく悩んでいたらしい。




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