花は時に牙で噛む【停滞中】

あ…、ミルクと砂糖。


取る事さえ禁じられてしまった腹いせに優希のコーヒーにミルクも砂糖も大量に入れてやろうと企んでみたが、そもそもそれを取らせてくれない事を思い出し断念した。




仕方ないので、あたし好みじゃないけど、カフェラテを飲もうとしたら、取りやすい位置にミルクと砂糖を置いてくれた優希。



その間も何やら3人で相談会を繰り広げていたので心の中で優希にお礼を言っておいた。




「えっ!そうなんですか!?」


少し大きめな恭花ちゃんの声に驚き視線をあげると、二人してあたしを見……睨んでいる感じ。



「………うん?」


何、何?
あたしまったく聞いてなかった。何の話だった?
と、言うか何でそんなに睨んでるの?




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