花は時に牙で噛む【停滞中】
はぁ。
今日は1段と疲れた。
ずるずると重たい体を引きずってベッドに寝転がった。
あたしもお酒飲みたい。
そう思ったけど、またリビングを通るはめになっちゃうので諦めた。
今度、優希に言って寝室にも冷蔵庫つけていいか聞いてみよ。
布団の生地に擦れる両手の傷。
もう、あの人たちに会う事はないから絆創膏を貼ろうと思った。
「あ、お見送り…」
そい思うと、無意識にため息が出た。
いつ帰るかわからない。
だから、じっと静かに聞き耳を立てて目を閉じた。