花は時に牙で噛む【停滞中】
「でも、どうして食べなかったの?」
朝はあまり食べない優希だけど、夜は人並みに食べる優希にしては珍しい。
「さぁ、何でだろうな」
優希は優しく笑った。
あたしも優希の事なら、何でも分かってるつもり。
表情一つにどんな言葉が隠れているのか。
それはあたしだけが知ってる言葉。
「あたし、今度も頑張るからね!」
「……もう連れてこない」
優希のそんな言葉は聞こえてなくて、あたしは次ある機会に闘志を燃やしていた。