花は時に牙で噛む【停滞中】


ポケーとしていると、時間が過ぎるのは速くて。


5時を指している時計を見て慌てて身体を起こした。

やばっ!
もうこんな時間!!


バタバタとエプロンを着けてキッチンに立った。


黙々と料理をしてると、訪問者を知らせるベルの音。

映し出された画面を確認してエントランスから続くドアを解除した。


そのまま直通のエレベーターに乗る二人を見て玄関で待っていた。



「麻里子!七恵!いらっしゃい」


エレベーターから降りた二人の姿を見て思わず歓声を漏らす。


「芽々!久しぶりー!!」

「芽々ー。会いたかったぁ」


麻里子に続き七恵も言う。


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