花は時に牙で噛む【停滞中】


何か負に落ちな部分はあったけど、今日はこれでいいかななんて思うあたしはホント単純。


それにしても…


「ねぇ優希?どうしたの?この飴」


甘いのが少々苦手な優希がこんなのもってるはずがない!!


「…もらった」


「誰に!?」


飴ちゃんなんて持ち歩くくらいだ。絶対女に決まってる!
もしかして、前に家に来たあの人!?

だから、そんなに言いづらそうな顔してるんだ。


じっと見つめるあたしに、観念したのか重い口を開いた。


「…滝川」


聞いた瞬間ビビッと頭の中で検索をするとヒットした。

滝川絵美。

やっぱりあの人か…。



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