花は時に牙で噛む【停滞中】


むふ。
何だか楽しくなってきた。





夕方頃に、キッチンに立ち献立を考える。


和食で豪華メニューは少し無理があったので、無難な洋食でいこう。


牛肉の赤ワイン煮込みをメインに、それにあった料理を付ける。

赤ワインは優希が好んで飲む少し高めなものを使ってやった。

9時過ぎ、何も知らない優希はのこのこと帰宅。


「おかえり!」


「ただいま」


いつも通り、着替えを済ませた優希はテーブルに座る。


だけど、反応なし。
普通に食べてる。

・・・・つまんない。


「優希、美味しい?」


「………うん」



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