花は時に牙で噛む【停滞中】


新聞に一通り目を通して、朝食の支度。


準備が整って、優希を時間通りに起こす。



「優希、おはよう。朝だよ」



ゆさゆさ揺すれば、どんなに疲れていても、すっと目を開ける。

おぉ、さすが仕事人間。
仕事への執着が半端ない。



「…ん、おはよう」



「顔、洗ってきちゃって?ご飯出来てるから」



寝起きにも関わらず、優希の動きは無駄がない。

1度でもドアにぶち当たれば可愛いのにね。




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