花は時に牙で噛む【停滞中】
スーツの上着をソファにかけ、ネクタイをほどく優希。
「優希!あのね、あたし友達と海行ってくるね」
「友達?」
優希の為に冷えたビールと、ちょっとしたおつまみの準備。
ソファのテーブルに置いて、スーツの上着をハンガーにかける。
「麻里子たちだよ」
「いつ?」
「4日後。本当は優希も一緒にって言われたんだけど、忙しいもんね?」
寝室にスーツをかけて、リビングに戻ってくるとスケジュール張に目を通している優希。
ダメ元で言ってみたけど、やっぱり難しいみたい。
眉間にシワが寄っちゃってるし…無理なんだろうな。