花は時に牙で噛む【停滞中】
小さく丸まっている芽々の顔を何とか上に向けて、冷えピタを貼ってやる。
ついでに首にも貼ってやったが、気に入らなかったのか眉を潜めながら唸る芽々。
さすがに取るまではしなかったが、心底嫌な顔はし続けていた。
取り敢えず、こんなもんでいいか…、あとはご飯だな…。
キッチンに移動し、冷蔵庫を漁る。
やっぱり、病人だからガッツリじゃない方がいいよな。無難にお粥か?
鍋に米と水、卵を入れて一煮立ち。
薬と一緒にそれを寝室に持っていく。