花は時に牙で噛む【停滞中】
「優希!?何でいるの?」
びっくりした。
まさかこんな時間に優希がいるなんて。
いつもなら、とっくに仕事してるのに。
「…うん、休んだ」
「な、何で…!?」
「芽々が心配だから、いけない?」
そんな可愛らしく首を捻られたら何も言えないよ。
それが確信犯かもしれないけど。
「…あの、ごめんなさい」
「何で謝るの?」
「いや、だって…」
「芽々、そんな顔するなよ。取り敢えず食べて」
優希によってズイッと口に添えられたお粥を一口食べた。