花は時に牙で噛む【停滞中】
「あたし、優希に…何もしてあげられてないや…」
何でも出来ちゃう優希に、あたしは何をしてあげられるのかな…?
あたしは、あたしに馬鹿にしたように笑った。
ホント、あたしって馬鹿。
もう限界…。
頭痛い…、ボーとする。
怠いよ……。
ボヤボヤする視界に優希の顔が見える。
優希……優希…ゆ、き…。
「…仕事、行って……、」
あたしがそう言ったら、ちょっとだけ優希の顔が歪んだようにぼやけた。