花は時に牙で噛む【停滞中】
のんびりとした時間を過ごすのはあっという間で、気付けば朝陽が昇り、うっすらと明るく辺りを包む。
そろそろ朝食の支度の時間だ。
優希の昨日の事もあって、朝には珍しく洋食ものを作った。
胃がもたれたら……、
それはそれ!
自己管理責任にしよう!
若干、気が引けながら優希の元へ。
「…優希?朝だよ」
「…ん、」
優希の向いている方にしゃがみ声をかけると、うっすらと目を開ける優希。
「今日、仕事?」
「………、」