花は時に牙で噛む【停滞中】
会計中には、ちょっと買い過ぎたかもと早々に後悔。
小計を見て若干冷や汗だったけど、澄まし顔をしといた。
じっと背中に刺すような優希の鋭い視線を感じながらも、あたしは耐えた。
「ねぇ優希!今から別行動!!」
「…、どうして?」
ちゃっかり、今買った食器の入った袋を優希に持たせ、別行動を通告。
「え、だって優希、ランジェリーショップにも着いてくるの?」
とてもじゃないけど、優希が超!つまんなそうだから息が詰まりそう!!
とは言えず、女の力をフルに活用した言い訳。