from to




僕はただ、純粋に君の事が好きだった。





だから三年前、君が僕の告白にOKしてくれた時はすごく嬉しかったんだ。


でも今思えば君は僕に好きとは言ってくれなかった。




ちゃんとした“好き”を。




僕の目の前で彼女の口から好きと言う言葉は一度も出てこなかったんだ。







――何で。




僕は自分を恨んだ。





そんなことを今まで気付かなかった自分を。



そして彼女を理解してあげられなかった自分を。







ただ、悔しかった。


ただ、悲しかった。






君の異変に気付いたときには遅すぎた。




君は僕を好きじゃ無かったのかもしれない。





そんな事実が辛かった。




 

< 6 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop