+°4色シグナル♪°+





鮮明に思い出す……。




あの頃、瀬が泣きながら私の家に駆け込んで来た時のことを。。




----小学5年の頃----




「お前なんて俺の息子じゃねーよ!
消えちまえっ!!」


「お父…さん……」




瀬のお父さんはこのとき、
勤めていた会社をクビにされ、酒グセも悪くなりすごく荒れていたんだ。




瀬のお母さんは、朝から夕方まで普通に仕事をして、夜からはスーパーなどでパートを勤めていた。




だから、毎日と言っていいぐらい家に帰るのは時計の短針が12時を回ってから。。




瀬が瀬のお父さんに暴行を受けているとも知らずに、仕事詰めで働いていたんだ。。




「なんで、お前はいるんだよ…?
なんでお前は生まれてきたんだよ?!」




「ごめ…なさい……っ、」




泣きながら、必死に謝る瀬。。




それをいいことに、
瀬のお父さんは、益々瀬に暴行、暴言を加えたりした……。




そんな日が何ヶ月も続いた…
と瀬は言っていた。




それから、ある日のこと……。






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