+°4色シグナル♪°+
ピンポ-ン
数十分後。。
「……瀬のお母さんかな…??」
「……………。」
瀬は、電話を切ってからずっと無言で俯いていた。。
「華恋ちゃん!瀬!!」
「瀬の…お母さん…だね??」
私は俯いたままの瀬に話し掛けた。
そして、私は玄関の方へ歩いて行ってドアを開けた。
そしたらそこには、びしょ濡れになった瀬のお母さんがいた……。
「こんばんは。」
「瀬は?!瀬!」
「……お母…さん…。」
瀬は、リビングのドアを開けて出て来た。
「瀬!大丈夫??」
そう言って瀬のお母さんは、瀬に近寄って行き、抱きついた。。
「瀬…っ、瀬……。
…ごめんね…。
お母さん、何にも気付かないで……。」
何度も何時も瀬のお母さんは瀬に謝っていた…。
大泣きしながら。。
このとき。
正直、瀬が羨ましいって思った……。
私の親は私がどうなろうが、気になんてしない……。
謝ったりもしない…。
だって、私の親は……母さんは…っ、
自分が大好き過ぎて、周りにいる人が見えていないから……。
自分が幸せならなんでもいいって思う人だから……。
大人なんか………、
大っ嫌いだ。。