+°4色シグナル♪°+
しばらく日向と他愛無い話をしながら歩いていたら、
「サイッテー!!
アンタなんて、ホンット大大大っっっっ嫌い!!!」
最初の方は遠くて、聞き取れなかったけど、最後に言った華恋の怒鳴り声は結構多きくて、遠くに俺らのところまで聞こえてきた。
「華恋どーしたんだ?」
日向が俺の隣で、首を傾げていた。
「しらねぇー。」
俺は、止めていた歩をまた進めた。
「ちょっと、待てっ?!!」
今の俺には、日向の声など一切耳に入って来ていなかった。
俺が、華恋と話してた男の横を通り過ぎようとした瞬間に…、
「華恋…っ、」
男の悲しそうんな、切なそうな声が俺の耳まで届いた……。