+°4色シグナル♪°+
俺は無意識のうちに、あの海へと続く道へと走り出していた。
「瀬ーっ!!!」
「ハァッ…、あぁ?」
バイク音がして、俺の名前が呼ばれ振り返ると、慎さんがいた。
慎さんには、結構お世話になっていた。
知らないひとに絡まれてて、一人でもなんとか出来るけど、
喧嘩は嫌いだったからテキトーに流してたら、
なんかおかしな方向にいってしまい、そこで慎さんがあれこれといろいろとしてくれて、
その場はしのげたんだっけ……??
まあ、それから慎さんに気に入られて、こうして、仲良く(?)なっている。
「瀬、どこまで行くんだ??」
「え、あぁ、海です…w」
「海??走ってか…??」
「はい、ちょっと遠いですけど、頑張りますよww」
では、と言って行こうとしたら、慎さんが…、
「乗せてってやろーじゃん!!
後ろ乗れっ!!」
そう言ってメットを投げて来た。
言葉に甘えて、乗せてもらうことにした。
「しっかりつかまってろぉー!!?」
「はいっ!」
勢いよく、バイクが発進した。。