ミモザの呼ぶ声
「それは残念だ。同じ一芸だろう? 仲良くしようよ。壊れた絵。斬新だったよ。ボクは好きだな」

 くるったオレの絵。壊れたオレの絵。それをオマエが言うのか!

 絵を描きながら、オレは自然に涙がこぼれるのに、褒めてくれるのは因果なことか、こういう類のやつらだ。
< 31 / 88 >

この作品をシェア

pagetop