ミモザの呼ぶ声
 ほとんどが奴の真似だったんだ。
 奴の作品をより醜悪にして、より美しく華麗に……駄目だ。あいつより優れたコピーで賞を取り、怪物に一泡吹かせてやるつもりだった。けれど、我慢の限界に達してきた。あいつの絵こそコピーにコピーを重ねた作品だったからだ。

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