ミモザの呼ぶ声
 寝るか……いや、まだだ。
 オレがカフェインを摂取しようとコーヒーを飲んでいると、奴が現れた。

「せんせいがここに居ると教えてくれたのでね」

「前置きはいい。なんの用だ」

 オレは努めて腕の震えを抑えながら、マグカップを、その辺の絵の具を置き散らかした卓に置いた。
 こいつとはすでに一戦交えたからな。油断はできない。

「なにか手伝えないかと思って」

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