ミモザの呼ぶ声
 一心になって振り上げられた石はその細っこい腕には大いに余るほど。それを人形に打ち付けていた。陶器の顔がひび割れた。オレはまるで美優が打ち砕かれでもしたように心が痛んだ。赦さない! オレはあいつを赦さない。生涯かけて、命かけても!

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